2015年11月8日日曜日

自主錬で山で使う為の鉈などを所持していた自衛官を逮捕・・・該当の自衛官は懲戒処分の後に依願退職したとの事。今回はナイフについての話。






銃刀法違反容疑の陸曹を処分、なたなど携帯 「自主トレで山のやぶ伐採のため」 
2014.7.28 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140728/crm14072813140009-n1.htm 

 陸上自衛隊第10師団(名古屋市守山区)は28日、なたなどを携帯していたとして 
広島県警に銃刀法違反容疑で摘発された守山駐屯地の第10特殊武器防護隊所属の 
男性3等陸曹を停職3日の懲戒処分とした。29日付で依願退職する。 

 師団司令部広報室によると、陸曹は昨年8月14日、広島市内で刃渡り17センチのなたと 
折りたたみナイフを持っていたとして摘発された。広報室は摘発の詳しい内容を明らかにしていない。 

 陸曹は、自主トレーニングのため訪れた広島県内の山中でやぶを伐採しながら歩くために持っていたと説明したという。





去年のニュースなんだけど敢えて取り上げます。



本当に、日本と言う国は融通が利かないねぇー


当時このニュースを見た時、あまりにもこの自衛官が不憫であると思いました。

ちゃんと「訓練の為に山に入り、進むのに邪魔な枝を掃う為という正当な理由があるにもかかわらず、摘発されてしまいました。




この件とは別件ですが、TVを観ていた時に警察24時という番組で、車中泊生活してるホームレスの人が車内に果物ナイフ置いてあるとの理由で捕まるシーンを放送してました。

あまりにもオカシイだろうと思います。

料理で使うだろうに、警官は無理矢理に「このナイフは人を傷付けることが出来るよな?」とか言って、認めさせようとしていました。





じゃあ例えば、すぐに使えないように厳重に梱包して、人目に触れないように持てばいいのかと言うとそうではないらしい・・・

軽犯罪法一条の二 
正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者 


上記があるので、警官に見つかったら「こんなに厳重に隠匿して・・・隠して携帯していたんだろ?」と言われる事でしょう・・・






点数稼ぎのノルマがあるから、この様に、取り上げなくてもいい人から取り上げて、凶悪事件を起こすような人は見逃してしまうのだと思う。





そもそも日本と言う国は刃物に対して異常に厳しく、排他的であると思います。


本来、日本は刃物大国だったはず。


今じゃ、日本刀はおろか、ナイフ、刃物業界は衰退しまくっていますが、私が子供の頃はここまで酷くありませんでした。


私が小さい頃はホームセンターに行くと、ナイフコーナーがあったりして親父に連れられて見るのが楽しみだったりしたもんですが・・・・



私の先輩方なんか、鉛筆を肥後守で削るのが当たり前だったはず。




刃物での凶悪事件が起こるたびに、規制で今の様に刃物に対して厳しい世の中になってしまいましたが、結局は使う人間の問題なんだけど・・・と私は思うわけです。


だって、ナイフがひとりでに動いて人を刺すわけではないでしょう?

使う人間が居てナイフとして機能するわけですから。




敢えてナイフ大国のアメリカの話をすると、アメリカ人の父親が息子に伝えることは、キャッチボール・釣り・キャンプでの火の起こし方、そして、ナイフの使い方だと言われています。

それほどナイフという存在は、アメリカ人にとって生活に欠かせないステイタスアイテムと考えられているみたいです。 



私の親父もそうでしたが、小学校低学年の頃にはナイフの使い方を教えて貰い、buckの#110もどきをプレゼントされました。(親父が亡くなった今でも持っています)




世の中はドンドン便利になっていって、日常生活ではナイフは無くても困らないけども、ナイフを持ったことも無い、使い方もわかりません、研げません、これでは人間としての大事な能力が思いっ切り欠けてると思うんだよなぁ。


警察の方も、仕事熱心なのは結構だが、もうちょっと個々の理由も考慮してくれよと思う。

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