2014年11月29日土曜日

小田原城に行きました(半年位前に・・・)言いたい事を書いてやる!

実は半年位前に小田原城に行ったのだが、その時に非常に落胆したので一つ書きたいと思う。

城内に入ると、甲冑や、日本刀が展示してあるのだが、刀を見た時仰天してしまった。


●ほぼ全ての刀に、油が下に滴り落ちる位に刀身に油が塗ってあった・・・
 
 
●多数の刀が真っ黒である・・・(ナイフとかである何々ブラックコーティングみたいな状態である)



何じゃこれは・・・


無論内部は撮影禁止だったと思うので、その様子は撮影していなかったが、非常にがっくりしてしまった。

花見がてらではあったが、刀剣や甲冑なんかの見物も楽しみであったのだ。



特に、刀が真っ黒なのは驚いてしまった、この様な状態の刀を拝見したのは始めてであった。

錆?なのかな?

でも錆とはまた違い、表面は荒れていないのです。

知っている方がおられれば是非教えて頂きたいです。




勿論、良い状態の刀剣もあったし、拵えや甲冑は素晴らしかった。

しかし油が滴っていたり、真っ黒な状態のままは如何な物かなと思ってしまった。



研ぎに出さんのかなと思ったが、それも一概に言えないなと思ってしまった。



私が今所有している脇差があるが、刃毀れが数箇所あるのだが、後世に残すということを考えてしまうと、研ぎに出すのも如何かな?と思ってしまう。

刃毀れの修正もなので、おそらく、研ぎに出すとだいぶ痩せてしまう事だろう。


自分の中で折合いがつくまで、暫く現状のままだと思う。



小田原城の刀剣も識者が居て、その様な思いがあり現状のままだと思いたい。






かんざしについての話です。

最近かんざしに熱を入れているので御座います。

と言っても、私は男なので、無論着用はしないのだが・・・

ある時、良いかんざしを見せて頂く機会があったので拝見したが、その凝縮された美にコロリとやられてしまった。



日本的な美意識が極小の世界に表現されていて実に良い・・・



そして悔しい事だが、女性の方々に嫉妬してしまったのだ。

この様な美を纏って御出掛け出来る女性の方々はなんと幸せ者なのだろうと・・・



私自身、刀装具の収集家ではあるが、小道具を持ち出すと言う機会が無いのである。

小道具を買い、家に持って帰ってしまえば、家の中でひたすら愛でるのみ・・・

やはり妻には理解されない。



話は変わるが現代の簪職人にもヤバイ方がいらっしゃるのだ。

簪作家 榮 -sakae さんです。

多数の写真を拝見することが出来るが、超絶技巧とはまさにこの事であろう・・・

是非実物を見てみたいものである。


鼈甲や、蒔絵、螺鈿をバンバン使った伝統的な簪も良いのだが、榮さんの簪は現代的な感じであり、簪に新風を巻き起こした方だと言っても過言ではないだろう・・・








2014年11月7日金曜日

小柄小刀は手裏剣になりうるか??

先日骨董市に行った時に、ふとした拍子に「小柄小刀は手裏剣として使っていたんですよ」と言って来た御年配の方がいた・・・

個人的に骨董市では、「おはよう御座います」位しか信じられないと思っているようなへそ曲りな人間なので、その話も受け流していたのだが、帰宅してから凄く気になってしまった。


小柄小刀も所有していた時期があるのでわかるのだが、重量自体はかなり軽い。

対してスローイングナイフも持った事も、投げた事もあるが、大方のスローイングナイフは小柄小刀に比べると結構重い。

無論、小柄小刀は投擲した事がないので、私はそれまで小柄小刀をスローイングしても刺さるわけないよと思っていた。

なぜならスローイングナイフの重心は前にあるのに対して、小柄小刀はどちらかと言うと後ろに重心があるからだ。


調べてみた結果から言うと小柄小刀は手裏剣としても使う事が出来る、で間違いないみたいだ・・・


と言うか小柄小刀は手裏剣ではないが、技術を持つ人間が投げると手裏剣としても使えると言う感じみたい。


まぁ、そりゃそうだろうな。

考えてみたら、竹串でもぶっさす人が居る位みたいだし・・・


結果としては、俺も間違っていたし、年配のおっさんも間違ってたみたいだ。

柔軟な考え方をしないといけないなと思った出来事だった。


しかしさらに疑問なのが、当時は刀を投げるのは厳禁であろうが、小柄小刀を投げて相手に深手
、もしくは殺害した場合は評価されたのであろうか?

卑怯とか言われるのか、其れとも素晴らしい技術だと褒められるのか・・・

謎である。


2014年9月14日日曜日

ちょっと遅いが、義務教育におけるダンス必修について・・・

小中高とダンスが必修となっているみたいだが、違和感しか出てこないな・・・

武道はいいと思うよ、でもヒップホップダンスを必修というのは駄目だろう。

上の人間の頭の構造はどうなっているのか??

理解に苦しむ。

そもそもヒップホップのダンスの生立ちや背景を知っていれば、義務教育で半強制的にやらせようなどとは思わないはずである。

俺は義務教育でやらせる事ではないと思っている。


そんなことより、日本古来よりある、日本舞踊や、礼儀作法を根っこの部分に叩き込んだ方が良いんじゃない??

外国の文化を学ばせる前に、自国の文化を学ばせて、それを習得させるべきだと思うが、外国の文化を学ぶのはそれからでも遅くないだろう・・・

伝統文化の需要の面でも良いと思うんだけどな。

普段は伝統文化の保護を~とか、需要が減ってこの職人の後継者が居ませんとか、そんなことばっかりテレビでやってるんだから、こういう時こそ需要を増やそうとか思わんのかね・・・


文部科学省、教育委員会しっかりしてくれよー

頼むから、日本の文化や価値観を破壊するような事はしないでくれ、俺から見れば、自国の文化を尊重せずに、他国の文化を出汁に使って子供を洗脳する売国奴にしか見えないわ。







2014年8月31日日曜日

iPhone5用高盛り蒔絵・山水図ケース購入した!!

イオンで見て気になっていたケースであるが、我慢出来ずに購入してしまった。

日本の伝統技術である蒔絵をケースにしちまったんだから、和物好きとしては、購入しないわけにはいかないだろう。
 
このような山水図だけではなく数多くの、図案がラインナップされている。
 
 
しかも職人の手作りらしい。
 
素晴らしいですな。
 
蒔絵に限らず、日本独自の伝統技術が廃れていかないことを切に願ってます。
 

2014年8月18日月曜日

豪で高まる日本酒人気、輸出額 5年で2倍超に、のニュースについて

オーストラリアで日本酒の需要が急増しているみたい。

私も飲兵衛ではないが、たまに日本酒なら飲むのだ。

特にお酒は古来からあるものであり、日本酒の歴史はかなり古くからあるものだと記憶している。

醸造酒でも良いのだが、私は純米酒しか極力飲まない。


それが良いとか悪いとかの話ではなく、私自身の味覚や気分の問題であるから御容赦願いたい。



そして、日本酒は、やはり純米大吟醸が最高であると思う。

あの味は、米から作られたとは到底思えない位、奥深い味わいがする。

良く言われるが大吟醸はフルーティな味わいがする、と言う感想があるが、馬鹿を言っちゃいけない、そんな陳腐な言葉では言い表せない程の旨味があるのだ。

私自身が上手く伝えることが出来ないため言葉に出来ないのが残念でならないが・・・


国内で消費しようが、国外で消費しようが日本酒の需要が増えるのは私は大歓迎である。

だが消費が増えるのは結構だが、私が一番心配しているのが、私の分も残して置いて下さい、ということだ。





骨董収集について良く言われることがある・・・

男というものは収集が好きなのだろうか?

周りを見渡してみても収集癖のある方が多いような気がする、私の周りだけかもしれないが・・・


そして刀剣(小道具を含む)をしていると言うと、男性は興味が無くても一応の理解は示してくれるが、女性はまったく駄目である。


うちの嫁に至っては鉄の塊位にしか思っていないみたいで、まったく興味が無いみたいだ・・・

ロマンが無いですな、ロマンが。


品物を見れば何百年前の人と同じ景色を、観れるような気がするし、その品物の由来がハッキリしていれば、歴史上の人物が見たであろう品物を見ることが出来るのだ。

夢があるでしょ??


まぁ、そんな立派な品物は私の手には来ないんですが・・・

縁があればと言う感じですね。

2014年8月10日日曜日

一期一会 香取神社骨董市 北越谷行ってきた。

今日は北越谷でやってる香取神社骨董市に行ってきた。

12時位に行ったのだが、お店が少ない・・・


前回来た時の半分位しかお店が無い。

来る時間が遅すぎたのか、小雨が降っていたりしたからなのか・・・


特にめぼしい物もあるはずも無く、袱紗を1点頂いて、参拝し帰宅した。


やはり骨董市に行くからには朝一から行かないと駄目なんだろう。

実際に朝早く、出店者が商品を並べる位から行くと良い物が買える確立が高いように思う。

2014年8月1日金曜日

骨董市について・・・

最近いろいろな骨董市に出向く様にしている、私は現在かなりの暇人なので、ぷらぷらと色々な所へ出没するのだ。

しかし見ていても思うが若い人が居ない、骨董業界にも高齢者問題が発生しているようだ・・・

面白いもので、場所毎に色みたいなものがある。

掘り出し物がたくさんある所、骨董品と呼べる様な物がまったく無い所。全体的な相場が高い所、安い所、等等。



そして私の好きな刀剣、刀装具も置いてある場合があるが、残念な事に複製品や、全くの偽者を売っている場合が多い。


1万位で売っている模造刀の鍔を本歌だといって3万円の金額を呈示してきた時は吃驚してしまった・・・

まぁ、嫌味のひとつ位は言ってしまったが・・・



私は、焼き物とか掛け軸とかは興味が無いので全く勉強していないが、おそらく同じような状態ではないだろうか・・・


はたして騙される方が悪いのだろうか??


1万円の物を100万で売るのが骨董商だという方も居ると思うが、故意にやったら詐欺に近いグレーゾーンだという事も覚えておいて欲しい。



勿論そんな業者ばかりではなく非常に真面目な商売をなさって居る骨董商もいらっしゃる。



そして今日から3日間、ビックサイトで骨董ジャンボリーがやるみたいだ。

一回も行った事が無いので行ってみたいのだが初日の今日の入場券が3000円である。

3日間有効みたいだが、おそらく行くとしても一日しか行かないだろう・・・

悩み所である。



2014年7月31日木曜日

万双のブライドルビジネストートを1ヵ月使用した感想、レビュー

インターネットオーダーしてより手元に商品が到着したのがおよそ1ヵ月位であった。

待ちに待った物が手元届くと感動も通り越して、感激になった。



ダンボールを開けていく時に思ったのだが梱包自体が非常にシンプルであった。(良い意味でね)

シンプルや、スマートと言った言葉が似合うブランドだと思う。


色はグリーンにした。

実際見てみると、ダークグリーンのような色であり暗い所で見ると黒く見える位だ。

明るい所では濃いグリーンに見える。




まず、持ってみるとバックのサイズのわりに軽い。

革のバックでも物によってはズシリと重い場合があるのだが、これは扱い易い。

だがナイロンの軽さには勝てないのであしからず。



ショルダーストラップも付属してくるが、私は使用していない。

理由はストラップが似合わないからである・・・

ストラップ自体もレザーなのでバックに付けるとバックを置いた時にストラップの収まりが悪いのだ。

このバックはストラップが似合わないと思う。



錠前が付いているが使い始めは多少硬かったが、使っていく内に閉まり易くなった。



内部の収納力については結構あると思う。

サーモスの500mlボトルも問題無く入る。

ファスナー付きポケット+3連ポケットもあるので小物の収納も問題無しだが3連ポケットの出っ張りがあるので、荷物をある程度入れた時に出し入れ時に引っ掛る場合がある。

ファスナー自体も非常にスムーズに開閉して良いジッパー使ってるんだろうなーと思う。

只、私の場合はインナーバックを入れてしまっている、その方が使い勝手が良かった。



革のバック全般に言えることだが水には弱い。

濡れたままにしておくと、水脹れになってしまうため、雨等には注意が必要だ。



全体的な使い勝手は、悪くないし所有感も満足出来る物だろう。

価格を考えれば他社では絶対に買えないと思う。



ちょっとビックリしたのがバック自体にロゴや、会社名がどこにも無い事だった。

普通、型押しとかブランドロゴあるのに・・・

作りで勝負と言う事か・・・

こういう所に、職人、万双というブランドの矜持を見たような気がした。

2014年7月25日金曜日

万双のブライドルビジネストートを見に上野に行った話。

実は革物が結構好きで、万双のバックも二ヶ月前位に手に入れたのだ。

二ヶ月使用して、良い所、悪い所等徐々に判ってきたので書きたいと思う。


だがレビューは次回にして今回は上野の店舗に行った話しだ。



そもそも購入の段階で欲しいバックのイメージみたいな物があったのだが、まず

●革であること(ブライドルレザーであれば尚良し)

●ビジネスにも使えて、プライベートでも使用できる物。

●長年使えそうな物

●色は必ずグリーン!!

以上の3点を踏まえた上で探していった・・・



でもなかなか無いのです。

まず革のバックは沢山あるが、ビジネスとプライベートの両立が出来る様なバックが中々無かったです。

あっても高かった・・・

そしてグリーン以外の色は絶対にやだったのでなおさら無かったです。



そして何かの拍子に、万双のホームページを見てビジネストートの存在を知ったのです。

色もグリーンがあり、ブライドルレザーとの事。


安い買い物ではないので実物を見に行きたかったが、卸販売などしていなくて、実物を見るのは上野まで行かなければならない。

インターネットや店舗で予約受付していて基本予約注文なのですが、予約の数に限りがあるので予約スタートして、何時間も経たない内に予約締め切りになってしまうことがあるぐらいの人気っぷりです。




そして実物を見るため上野まで行きました・・・


アメ横のガード下の店舗群の中に万双があるのですが、迷いました・・・

だって俺が行ったとき、陳列してあるバック5~6個位しか前に並んでないんだもん。

余計わからんかった・・・

そして店舗の小ささにびっくりしました!(失礼な話ですが・・・)


ブライドルビジネストートはキャメル色しかなく、他のブライドルレザーのグリーンを確認し実物をイメージしました。


店主と色々な話をしたのだが色々なためになる話を伺うことが出来た。

短い時間話をしただけだが、信頼の置ける職人気質の方だなとお見受けした。


そして一番ビックリしたのがお客さんが途切れない・・・

1人入れば入れ違いするにも、いったん通路に出なければいけない位の狭さでっせ。

でもお客さんがバンバン来る、ちょっと衝撃でしたね、儲かってそうでした・・・


深夜の番組で「俺のダンディズム」と言う番組があり、そこで万双のコードバンの長財布が紹介されたが、俺が行ったのは紹介される前だから、テレビで紹介されてからはもっと凄い事になっているんではないだろうか??


インターネットで予約するつもりで帰宅したのだが、運悪くブライドルビジネストートの予約受付が何日経っても始まらない。

店頭で予約しておけば良かったな、と思ったがここまで来たら意地である。

結局インターネット予約出来たのが店舗に行ってから1ヵ月後ぐらいであった。

2014年7月22日火曜日

オークションについて・・・

yahooオークション等、結構利用するのだが、色々と考えさせられる事があったので書いていきたいと思う。

まず、yahooオークション自体、刀身の出品が出来る様になったのが2~3年位前からであったと記憶している。

刀身と違い当時より刀装具は出品オッケーです。

それ以前は刀身の出品などしよう物なら出品自体を取消されてしまっていました。

最近は見なくなったが当時は、刀身を合法サイズに切って(折れたのか、切ったのか?)細切れのようなものにも入札が入り、高値で落札されていた。

最近ではあまり見なくなりましたけどね・・・


まあ中には、あっと驚くような良い品も出てくるので馬鹿には出来ないのだが・・・



そして私がオークションについて一番懸念している点が2点ある。



●薄利多売による価格破壊●

オークション全体に言える事だと思うが、お店で買うより多くの品が安いのである。

多くの業者も参入していて薄利多売になっている。

実際にオークションを知らない方が落札金額を見ると吃驚なされるのではないかと思う。

ゆっくりだが、確実に、負の連鎖によって全体の相場が下がってくる事だろうと思う。



●落札代行業者による海外輸出●

私は落札だけではなくて、出品も結構するのだが、落札された商品の買手が落札代行業者の場合が多々あるのです。(骨董品全般に多い印象がある)

例えば外国人がオークションを見ていて落札したいと思っても日本語が出来なければ取引出来ないですよね。

そこで手数料を払えば代行で落札してくれる業者がいるのです。

そして、その業者は商品を海外に居る外国人の元へ配送するのです。

文化財の海外流出になっていて結構切ないものがあります。





極端な話、価格が安くなれば、興味がある方等にも手が届きやすいのではないかと思うが・・・

上記2点のマイナス点も見逃せないと思うのである。


2014年7月15日火曜日

倶利伽羅 金無垢目貫 無名

今回は所有している品物の紹介です。

図案は倶利伽羅です。

倶利伽羅はメジャーと言ってもいいくらいの図案であると思う。

結構目貫ならば、良く見かけるのではないだろうか・・・

まず状態が非常に良い、いや良すぎるぐらいだ・・・

気になっている点である。































性格が捻じ曲がっているのか、今までの経験なのか、綺麗過ぎても気になってしまう。

まぁ、それはさておいて、注目して頂きたいのは裏である。

良く言われる格言で「目貫は裏を見よ」というものがある。



































まさにそうだと思う。



そして写真を撮っていつも思う事だが、私は写真を撮るのが凄い下手です。

刀装具を撮る度に思うが、凄い難しいのである・・・

凄い接写しなければ細かい所まで撮れないし、ライティングも難しい・・・

これからちゃんと勉強していきます。

ブログが進むにつれて、写真技術が向上していく様を見て下さい。

2014年7月7日月曜日

刀剣金工図絵 江戸幻想奇譚の紹介 珍しい図案解説本

他の方はどうかわからないが、私は妄想が好きである。

勿論、骨董品においてであるが、私の手に渡る迄のストーリーや作者の思いなどを考え尽くすのが堪らなく好きなのである。

そして刀装具にはストーリーがある。

いわゆる伝奇物語がモチーフになっている刀装具も多いのである。

本来日本刀は身を護る武器であるのだから命と同じ位、いや、場合によっては命より大事な物であったに違いない。

そして刀身を纏う刀装具にも同じ位の精神性を求めたのではないだろうか。

例えば乾坤一擲の場面で己自身を鼓舞する為の刀装具の図絵であったりとか。

はたまた日常生活に置いて、生死の覚悟を忘れない為の図案であったりとか。

平和になった現代社会では無用の長物であるのだろう。



最近思うのが、そういう心構えや、精神性が、今の日本に欠けつつある物ではないだろうか?

物語の裏を読まないと言うか、深読みしないと言ってしまったほうが良いだろう。

時代の流れでありますよと、言ってしまえば確かにそうであるが、このまま日本人の精神性や、覚悟みたいなものがなくなって行ってしまうのではないかと思うと非常に寂しいものがある。

それが無くなってしまえば、日本の形をした別の国の様な気がする。



そして急にであるが、本の宣伝です。


刀剣金工図絵 江戸幻想奇譚である。

これさえあれば今迄意味不明の図案や、刀装具にまつわる伝奇もわかる代物です。

2000円とちょいと高めだが、現在でも新書で手に入れる事が可能なので是非刀装具勉強のお供にどうでしょうか??

金工や技巧について書かれたのは多いが、図絵の解説についての本は少ないのではないだろうか。

是非お勧めです。



2014年7月6日日曜日

国宝・重文109件不明 文化庁調査、未確認は238件

どうやら記事によると
・文化庁が国の重要文化財指定を受けた美術工芸品のうち109件が所在不明と発表

・うち国宝の刀剣1件を含む(所在不明の国宝は短刀「銘国光(めいくにみつ)」)・33件は盗難、所有者の転居や死亡で所在が分からなくなっている事例も多い

・109件のうち59件は工芸品で、刀剣が52件

・確認作業を終えていない重文が238件(うち国宝12件)ある

との事。


画像が国宝の銘国光です。





































う~ん、非常に残念ですね。

実際には、持ち主の状況や、心持が絡んでくるので適当なことは言えないが、さらに調査が進む事によって所在不明の数が増えると思う。

まぁ、国内にあるならまだ希望があるが、国外に持ち出されていたら絶望的であろう。

はたまた価値のわからない人の手に渡れば、ぞんざいな扱いもされるかもしれない。


私は重要文化財や、国宝などを所有したことはないので文化庁がどのような所有確認をするのか知らないが、このような事態になってしまったということは、文化庁の怠慢であると思われても仕方のない事だと思う。

まさに国の宝であるのだから、持ち主にも、文化庁にも、しっかりして頂く事を切に願います。

2014年7月3日木曜日

剥き出しでお出掛けですか??


実は春頃に花見を兼ねて小田原城に武具を見に行ったのでその事を書こうと思ったのだが、ネットで色々調べていたらとんでもない輩を発見してしまった。




まさかこのまま電車に乗ったのかねぇ…

見た感じ恐らく模造刀であると思うが、真剣か模造刀の区別なく持ち歩く時には御刀袋に入れましょうよ。


鍔元を布で縛っているが、こんなんじゃ何の意味もねーから。


何でこいつはこんなに怒ってるんだと思うかもしれないが、日本刀が好きだからこそ余計に頭にきますよ。

こんな事する人がいるから我々愛好家が変な眼で見られるし、電車でこの現場に鉢合わせてしまった人達はどう思ったのだろうか?

知らない人からしたら日本刀を見るの自体が始めての人もいただろうし、真剣だか模造刀かの区別もつかないだろう。

無差別殺人、傷害等のニュースが多い近年、それらを連想された方もいたのではないか?


さらに愛好家にとって頭の痛い問題が起こる可能性もある。

規制である。

実際、ナイフでは問題が起こるたび規制されて手に入れることが出来ない物もある。

何らかの事件で日本刀もそうなる可能性も0%ではないと思う。

だからこそ、モラルやルールは厳守しなければならないし、人様に対して恐怖心を与える行為はしてはいけないと思うのである…

2014年6月25日水曜日

最近訪問客が多い・・・

最近引越ししたのですが、こちらに来てから訪問客が多いのです。

特に宗教関連が・・・

私自身、仏教を信仰しておるので、基本やんわりとお断りするのだが、とんでもない奴が来やがった。


大学生位の女性が一人で尋ねてきたので、宗教関連だと思わずに出てしまったのだが、手に新聞みたいのを持っている・・・

話を聞いてみると、集団的自衛権の話で、これはとんでもない法案なんですとか新聞を見せながらしきりに言っている。

いきなり尋ねてきて、何で見ず知らずの、しかも挨拶もろくに出来ない貴様と集団的自衛権の話をしなきゃならんのだと、もうこの時点でイライラしてきていた。

で、結局貴方は何を俺に求めているのか?と聞くと、「政治の話や、世界のことわりを話し合う集まりがあるから是非来て欲しい」との事・・・

・・・ん?

これで鈍い俺もようやくピンと来て、宗教関連なのだなと気がついたので、

俺 「すいません、仏教を信仰しておりますのでお誘いはお断りしてるんです」

女 「どちらの宗派ですか!?」

なんで貴様に俺の宗派まで聞かれるねん・・・

何て言おうかなと考えていると・・・


女 「仏教の時代は終わりました!!!」


え・・・!?


何を言っとるんじゃ、この輩は・・・・・?


もはや唖然としている私は、何も言わずに、そっとドアを閉じました。



しかし平和ボケ此処に極まり!!と言う感じだな~。

宗教と言うデリケートな問題に、「あなたの信仰している神の時代は終わりました」と言っちゃう、その心。

お前イスラムでも同じこと言えんのかと・・・


まぁ、こんな輩がいる日本、今日も日本は平和でした。

2014年6月20日金曜日

刀装具や骨董品の箱書きについて・・・

もしあなたが、刀装具を買いたいと思い、色々な品物を見ていると鑑定書が付いていたり、箱にこれは誰々の作であると書いてあるかもしれない・・・

右も左もわからない初心者の方が、気に入った物があり、鑑定書や、箱書きがあれば殊更に安心して買ってしまうのではないかと思う。


しかし足を踏み入れてみればわかるが、この刀剣の世界は魑魅魍魎が巣食う魔界のようなものである、(いや、マジで・・・)

これは本物かなと、いつも疑って下さい。

私自身も常に勉強している段階ですので偉そうな事はかけないが、真贋等や、箱書き、鑑定書については他に詳しいサイト等もあるので是非勉強して頂きたい。


私は箱書きや、鑑定書はおまけみたいなものと思っているので特に気にはしないが、誰かの鑑定を当てにし、書で安心を買った人は非常にがっくりくると思う。


骨董全般に言える事だが何十万や何百万払って、それが真っ赤な偽物だとしても、勉強代ですんでしまう世界でもあるので、自分自身の勉強や、骨董商とのお付き合いが非常に大事です。


2014年6月17日火曜日

獅子図鍔 片切彫りのわかりやすい話

今回は鍔の説明と、自分の所有している鍔の自慢です!?

主に、鍔の目的は刀を握った手を相手の刀より護る事、鯉口を切りやすくする事、柄を握っている自分の手が刀身に滑って行かない事。

そして大事であると思われるのが、鍔の重さにより重量のバランスを取れる事みたいです。(自分の好みの扱い易さに出来る)


簡単な説明はこれ位にして、鍔の紹介です。


























                      

まず表は七頭の獅子が片切彫りで彫られている。
 


片切彫りとは彫金の技法の一つで、まず垂直に彫り、垂直の彫りに向かって斜めに彫る技法の事です。金工では横谷宗珉が有名です。































上記画像が片切彫りについて判り易いと思います。

まず垂直に彫られていて、それに向かうように斜めに彫られております。

太い彫りを見ると一目瞭然ですね。

































そして裏面です。

作者の銘などは入っていない無銘です。

しかし…実は箱書きが御座います、次回は箱書きの話でも。

2014年6月16日月曜日

初心者における刀装具の簡単な説明

なかなか引立て役には脚光が当たらないものである。

テレビや専門誌ではない雑誌に日本刀の紹介があっても、刀装具の事までに及んでいないのが殆んどであると思う・・・

刀装具とは、漢字のごとく刀を装飾する道具類の事である。




































刀剣を携帯し、使用しやすくするための外装全体の事を、刀装と言います。
また、その各部品を刀装具と呼ぶ。

さらに刀装具の事を小道具と言う場合もあります。

お店に行って「ちょっと小道具見せて頂きたいのですが」とかね。

初心者の方には以外に思われるかもしれないが刀装具自体にも価値があり、刀身を遥かに超える金額が付くものが多数あります。(勿論リーズナブルなのも多数ありますが・・・)


豪華絢爛な物や、いろいろな図案があり、ただ打ち慣らししただけの物さえある。

それぞれの良さがあり、とても魅力にあふれていて、歴史のロマンや、今迄その装具を手にしてきた歴代所有者の事にまで思いが行く時すらあります。

2014年6月15日日曜日

武士必須アイテムの扇子の話し

そう、扇子の話しです。

「おいおい日本刀に関係ないじゃんか~」と思ったあなた、それは大きな間違いです。

古来より扇子は武士にとって無くてはならない物でした。

遥か昔よりあるものであり、非常に歴史のあるものなのです。


今となっては馴染みは無いですが昔は武士だけではなく公家、一般市民においても日常や冠婚葬祭の持ち物とされておりました。


ですが武士にとっては刀の代わりといった側面もあったみたいです。

扇子腹(切腹の時に刀ではなく扇子で代用する)や、鉄扇(完全に開かない鉄の塊のものや、開く物もある)等々

鉄扇に至っては刀を抜けない状況で使用する武器としての役割があるので武士にとって大切な物であったのは間違いないでしょう。


そして現代に伝わる逸話や武者物語でも扇子は物語の引き立て役として数多く登場致します。


全てを書いていたら時間が足りませんので、又徐々に扇子の種類や、扇子に関する物語を書いて行きたいと思います。







祝 ブログスタート

こんにちは。

後世に伝えて行きたい日本の話、スタートしたいと思います。

大層なタイトルにしましたが、難しい話は無しで、自分の趣味である日本刀や、刀装具についての話等をメインにして行きたいと思います。

この分野の話は専門用語が多くて、初心者や、興味をちょこっとだけもって居られる方には分かり難い、そこで当ブログは、簡単、親切、わかりやすいをモットーに進めて行きます。


まあ、堅苦しいのは苦手なので、ゆるーくなりますが回覧される方ゆるーく見て下さい。

それでは宜しくお願いします。